「第５５回沖縄青年ふるさとエイサー祭り」の開催にあたり、ご挨拶を申し上げます。
新型コロナウイルスが５類に引き下げられ制限の無い中、沖縄青年ふるさとエイサー祭りが開催できること、大変嬉しく思っております。開催にあたりご尽力なさった皆様に対し、厚く御礼を申し上げます。
エイサーは、旧盆に先祖供養として沖縄各地で踊られており、今や沖縄県内だけでなく全国、世界各地で夏の風物詩として親しまれる人気を誇っております。
この「沖縄青年ふるさとエイサー祭り」は県内外に誇れる沖縄のエイサーや各地域で受け継がれてきた地域独特の個性豊かな民俗芸能を一堂に会して広く県民に披露し、その保存と創造、発展に向けて行ってきた祭りであり、沖縄県青年団協議会を中心として先輩方の努力と情熱により青年たちの絆を深めながら半世紀に渡り開催されてきました。
この約三年間のコロナ渦という試練の間、様々なイベントが開催中止を余儀なくされてきました。毎年当たり前のように行ってきた旧盆の祭りや綱引き、エイサーをはじめ様々な地域行事の準備、運営を担っているのは我々青年であります。その地域活動を通して伝統文化の保存・継承、人間関係の構築、地域の方々との交流を行ってきたわけでありますが、昨今のコロナ禍における活動自粛により、その文化そのものが失われつつあります。ですが、同時にこの試練を通して人と人との繋がりの大切さ、地域行事を紡いでいくことの大変さ、青年たちが地域に参画することの重要さを改めて再確認した期間となったことでしょう。
　そんな青年たちの活動を止めてはいけないという思いの中、昨年からは規模を縮小し、開催場所も昨年は豊見城市瀬長島で行い、今年は読谷村にもご協力をいただき、今回この読谷村陸上競技場に移しての開催に至っております。
ご来場いただきました皆さまには、本島中南部北部、そして離島から集まりました青年たちの躍動感あふれるバチさばき、華麗な舞い、迫力ある演舞を存分にご堪能いただきますとともに、その演舞に感動していただけましたら、是非演舞される青年たちに盛大な拍手、ご声援を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本祭りを開催するにあたり日々練習に励んでこられた青年会の皆さま、そして物心両面からご支援を賜りました協賛企業の皆さま、ならびにご尽力頂きました関係各位に心から感謝申し上げますと共に、ご来場の皆さまのご健勝とご多幸、益々のご発展を祈念申し上げ実行委員会を代表し挨拶と致します。

青年ふるさとエイサー祭り実行委員会
（沖縄県青年団協議会　会長）
実行委員長　普天間　真也